ペロペロと牛乳を飲むネコちゃんをそっと撫でてあげる。
癒されるなぁ~。
隼世くんは複雑そうにあたしの隣にしゃがみ込む。
「ネコちゃんネコちゃん!あたしの彼氏さんですよ。カッコイイでしょ?」
「茉璃っていっつもネコに話し掛けてんの?」
「うん!話し相手なのです」
「あっそ」
「ちょっ、隼世くん!あたしはネコちゃんじゃありません!」
わしゃわしゃと頭を撫でてくるんだもん。
だけど、隼世くんに撫でられるのはすっごく好きなの。
あたしがネコちゃんから手を離すと、ひょいっと隼世くんがネコちゃんを抱き上げた。
やっぱりネコちゃん好きなんですね!
「……茉璃」
「ふふっ、何ー?」
「お前さ、本命とか言って渡してるけどコイツ……メスだな」
「え?……ええっ!!?」
ネコちゃん女の子!?
あっ、あたし女の子に本命あげてたの!?
「ネコちゃんごめんね~!」
てっきり男の子だと思ってました……。

