俺様不器用男子の甘い愛情




【茉璃side】



重たい瞼をパチッと開けると、目の前には隼世くんの胸板。


腕枕してくれてたんだ……。


ベッドの下に落ちてるパジャマやら下着やらが、あたし達のしたことを物語る。


確認のため布団の中を覗くと………


ぜ、全裸ですね。



カーテンから少し陽が射してるおかげで見える壁掛け時計。


朝の5時半。


寝不足なのか疲れなのか頭痛いです……。


喉もカラカラ。


ワンピースのパジャマだけを着て、冷蔵庫からペットボトルの水を出した。



すぐ部屋に戻れば、むくっと起き上がって不機嫌そうな隼世くん。


「……何飲んでんの?」

「水です。飲みます?」


ペットボトルを渡すと、一気に飲み干す。


こうゆうとこ男の子って感じ……。


「体、どう?痛いとこある?」

「少しだけ。でも大丈夫です。隼世くんが優しいおかげで」


顔を赤くした隼世くんに、手を引っ張られまた布団にダイブ。