風呂上がりの火照った体で茉璃の部屋に行く。
想像通りピンクだらけで、ぬいぐるみが所狭しに置かれてる。
うさぎ率高っ!!
「隼世くん髪ぺしゃんこ」
「ワックスとか付けてないとこんな」
「彼女の特権ですよね♪何もしてない隼世くんを見られるのも」
「つか、お前ちゃんと髪の毛拭けよ……」
茉璃の細い腕を引っ張って、タオルで髪をくしゃくしゃ。
楽しそうに笑うコイツ。
傷んでないキレイな黒髪。
「なんか、お嬢様になった気分。隼世くんは執事ね?」
「さっきから言ってるけど、執事でもお母さんでもねぇよ」
「好き~」
「ん。俺も」
「へへっ。くすぐったいねっ」
笑った茉璃がトンっと俺に倒れてくる。
積極的な茉璃も好きだけど、やっぱ照れて困ってるのが好き。
じゃれてくる腕を掴んで、ひょいと抱き上げてベッドに寝かせた。
狭いピンクのシングルベッド。
「あっ……隼世くん?」
「しーっ……口閉じて」
余裕のないキスを降り落とす。

