すぐにでも手出してやる。
とか思ってたけど実際、好き過ぎて大事にしたくて手出せない。
俺ってこんなに弱かった?
「隼世くん。暑いです……」
「上がる?」
「でも……なんだか隼世くんから、離れたくないのです」
「今ここで犯されたいの?」
「ええっ!?本心言っただけなのにっ」
無自覚過ぎてツライんですけど。
我慢してる俺って偉くね?
いや、むしろ無理矢理シて茉璃のこと泣かせたくないし……。
これでいい。
「上がりたい……。隼世くん先に出て?」
「茉璃も一緒に上がろ?はい、立った」
「う、うぅ~……見ないでっ!振り返ったらダメだからね!?」
「誰もお前の貧相な胸なんて見ねぇよ」
「見てるじゃないですか!」
俺の後ろをトテトテ着いて来る。
ほんっと……かわいくて困るわ。
俺は普通にTシャツにスエットに着替えて、茉璃はピンクのひらひらしたワンピース。
しかも丈短い。
「これ、パジャマ?」
「パジャマです♪かわいいでしょ?」
「そうやって聞く茉璃が、かわいい」
照れたように背中を向けた。
かわいすぎじゃん。

