ガラリと風呂のドアを開ければ、ピンクの入浴剤が入った湯船。
顔半分まで浸かって、ぶくぶくと泡立てる。
「普通、そんなに浸かる?」
「浸かりますよ……。見られるの恥ずかしいです」
「そんだけ入浴剤濃かったら見たくても見れないから安心して」
暑さで赤いのか照れで赤いのか………。
よく分かんないけど、茉璃が真っ赤になって湯船の隅っこにいるのは確か。
「隼世くん!は、半分からは侵入禁止です!」
「一緒に入った意味ねぇじゃん!」
「やっ、待って……下さいっ!」
「遅い」
茉璃を後ろから抱きしめるように入った。
ん………?
入ったのはいいんだ。
ただ、もしかして茉璃ちゃんさー……。
「タオルとか着けてない感じ?」
「はい……。先入ってるから、いいかなって」
「お前バカ?何?煽ってんの?」
「そ、そんなことないです!」
天然さ加減にびっくりだわ……。
我慢出来る自信なくなるし。

