はぁ?


この子かわいい顔して何言ってんの?


目の前には、不思議そうな顔で教科書片手に首を傾げてる茉璃。


コイツほんっとの天然?


男と泊まりしたら何起こるか知ってるわけ?



「茉璃。それ誰の差し金?」

「誰のでもないよ。ただ、玲菜にお泊まりデートいいよってススメられたから……」

「うわぁ……恭平か」

「ち、違う!恭平くんお話に入ってなかったもん」

「恭平が玲菜ちゃんに言わせたに決まってるだろ、バカ」


コツンと天然女の頭を叩いた。


それでも、恭平達を疑おうとしない茉璃。


もうどうしたらいい?


素直過ぎて苦労。



「そ、それより!勉強の続きです!」

「勉強に集中出来ると思うか?」

「へっ?」

「責任取れ……」


そっと茉璃にキスすれば、顔を真っ赤にして俯く。


あー………くっそかわいい。


こんな子と1日一緒って考えただけでもヤバイな。


でもせっかくのチャンスだ。


「お泊まりデート。してあげる」



こんな機会なかなか、こないじゃん。