だけど俺は次の授業で泣き目見た。
生物のテスト返却。
「伊吹隼世ー!この点数はなんだ?」
「生物苦手なんで」
「苦手~?ふざけるな!お前は補習対象者なー」
返されたテストには真っ赤に大きく17点。
ふてくされ気味に席に着けば、クラストップの恭平がガッツポーズ。
テストを覗けば“95点”。
天才過ぎだろ………。
いつ勉強してんだか……。
「茉璃ちゃん!生物何点?」
「恭平くんより低いよ。87点です」
「おー!高いじゃん!俺らってやっぱ秀才コンビー♪」
「ふふっ」
「恭平うざい」
恭平は自慢気にテストをひらひら。
腹立つなぁ~!
イライラしてる俺に茉璃が柔らかく笑ってテストを覗き込んでくる。
「あのっ……生物教える?あたしでよかったら何だけど……」
顔を赤くして小声で言う姿は、かわいいそのもの。
無論即答でオッケー。

