【隼世side】



有り得ない………。


俺がこんな点数取ったのは、生まれて初めてかもしんねぇ。


いや、絶対初めて。



「今回の数学のテストは隼世が学年1位だった。よく頑張ったな」


いつもは点数悪いだのガミガミ叱ってくる数学教師がベタ褒め。


なんせ98点だから。


「まさか……お前、カンニングか!?」

「違いますって」


ここはしっかり否定。


ま、カンニングって疑われても仕方ない点数取ってるからさ……。



「隼世~!すげーじゃん!おめでと!」

「恭平から言われると嫌味くさ!」

「え?俺ー?あぁ~……97点だからねっ♪」

「うざ……」

「ひどーい。ねっ、茉璃ちゃん!」

「へっ!?え、あ、うん!そうだね…」



話聞いてなかっただろバーカ。


なんて思って茉璃に視線を送ると、ばっと視線をそらす。


うわぁ~………生意気。



「茉璃。お仕置き」

「うっ!ご、ごめんなさい……」