しばらく隼世くんにくっついてると、ペンを置いた。
そろそろ離さなきゃ。
腕から離れようと手を離すと、ぎゅっと抱き寄せられた。
うわわわ………距離近過ぎ!
「なぁ、茉璃」
「は、はい?」
「もし俺がお前とヤりたいって言ったらどうする?」
「何を?」
「やっぱ鈍感。事細かく説明してやろうか?」
えーっと………あたしの頭フル回転。
………もしかして、その……エ、エッチとか言うやつですか!?
どうしよう……全然そんなこと考えてなかった……。
「いきなりこんなこと聞くのもアレだったな。ごめん」
「隼世くんなら……隼世くんならいいです」
「は?えっ、それマジ?本気?」
「あ……ええっとごめんなさい!な、なんでもない!」
あ、あたし何言ってんの!?
隼世くんの前で恥かきました!!
本心……なんですけどね?
この日のお勉強デートは、結局二人とも目を合わせられず静かなままでした……。

