俺様不器用男子の甘い愛情




コツコツとサンダルの音を鳴らして、向かうは神社です!


胸を弾ませ、既に賑わう神社に行くとちょうど向かいから隼世くん達!



「茉璃~!久しぶりっ!!」

「久しぶりー!玲菜!」

「あれ?茉璃、浴衣着てないの?」

「あ、うん!ちょっと時間無くて……」

「残念ー。絶対に似合うのに~」


ガッカリして見せる玲菜さん。


やっぱり着てくるべきだったかな……。


うーん……と悩むあたしの側に、サッカー部のジャージを着ていかにも部活終わりな隼世くんが来た。


恭平くんはニコニコ笑顔でわたあめ食べます。



「浴衣……」

「時間無かったの。ほ、ほら!それに浴衣って歩きにくいし…」

「別にいい。歩きにくいなら手貸すし。単純に浴衣期待してた」

「ほ、ほんとに!?着てこればよかった……」


ちょっぴり後悔です!


隼世くんに「かわいい」って言ってもらいたかったな……。


そんな、あたしの頭を優しく撫でる手。


もちろん隼世くん。



「そのままでも、かわいいし……。ほら!行くぞ!」