【茉璃side】
この夏休みはサッカー部はとても忙しいので、当たり前なんですけど………
隼世くんが構ってくれない……。
試合を観に行ってから1週間経ったけど、また連絡ナシ状態なのです。
電話きてほしいです!!
暑苦しい夏の夜、一人ベッドにゴロゴロしてスマホとにらめっこ。
そんな時、いきなり光った画面に表示されたのは大好きな人の名前。
「隼世くん!」
『うるせー。耳元で叫ぶな!そんなに俺にあいたかった?』
「会いたいのはいつもです」
『そうゆうの平気で言うな……』
咳払いをして照れた声。
あ……あたしまで恥ずかしくなってきた……。
「あのっ……隼世くん?」
『ん、あのさ。今週の土曜に神社である祭り行く?』
「隼世くんと、ですか!?」
『俺と、恭平と、玲菜ちゃん』
「行きます!」
お祭りデートですか!?
神社とは、あたし達が通う高校から約20分の場所にある。
毎年たくさん賑わいます。
楽しみ~♪

