あたしのこと……守ってくれたの?
そう考えると、一気に体が熱くなってきゅんとする。
「ありがとう……隼世くん。恐かったです…」
「俺の言った通りナンパされてんじゃんか」
「えっ!?い、今のがナンパなんですか!?」
「お前ほんとバカ……話しかけられた時に普通気付くだろ……」
「ご、ごめんなさい……」
あたしの頭を優しくポンポン撫でる。
あのね、隼世くん。
今のがナンパと言うなら、あたし駅で何回もナンパにあってる……かもです。
秘密ですけどねっ。
それから何度も何度も………
「かわいいね。よかったら俺と文化祭回らない?」
「それならメイドカフェ来て下さい!案内しますよ」
「呼び込みとかめんどくない?俺とどっか行こう?」
「俺のだから無理。人の女ナンパすんな」
「俺のだから」って何回も隼世くんが助けてくれます。
迷惑かけてごめんね?
でも………俺のだからって言葉が好きです。
隼世くんの特別になった気分なんですよ。

