実際に隼世くんと二人で……とは言っても隼世くんは隣で眠たそうにしてるだけですが……
メイドカフェへ呼び込みです!!
どうやって男の子達に話しかけよう……
あたし話しかけるの苦手なのに……。
「そこのメイドさん♪かわいいねっ」
「あ、ありがとうございます!よかったら、2年1組のメイドカフェに来て下さい!」
制服をだらしなく着こなし金髪の、いかにもチャラチャラした男の子。
話しかけてくれたから、呼び込みしやすい!
「メイドさんは呼び込み担当なの~?」
「はい!宜しければご案内しますよ?」
「メイドさんが俺の相手してくれんなら、行こっかなぁ~♪」
あたしの肩に腕を回す。
顔をぐっと近付けられて……なんか嫌ですこの人。
ぎゅっと目を瞑ったところで、あたしの肩が一気に軽くなった。
後ろを振り向けば、その男の腕を掴んで不機嫌な顔の隼世くん。
「俺の所有物。勝手に触んな」
「は、はぁ!?なんだよお前!」
「お前こそなんだよ。人のモン勝手に触っといてその態度」
睨み付けられた男はさっさと逃げてった。

