みんなしてなぜか目を逸らすんだから……。
自信が無くて下を向く。
すると、ふわっと隼世くんがあたしを抱きしめた。
「あんまり、かわいくなんのやめて……。俺の身がもたねぇー……」
そう言って、あたしの肩にコトンとおでこをくっつける。
香水の匂いが心地良いけど距離近すぎですからぁ!!
あたしの身も持ちません………。
「あ、あの……隼世くんっ…!」
「襲うの我慢すっからさ、せめてキスくらいいい?」
「学校だからっ……だ、誰か来たら危ないし……ねっ?」
「いいじゃん。見せ付けてやろーぜ。つーか、そっちの方が余計なの寄り付かなくていいし」
「良くないです!」
「おとなしく口閉じて黙れ。あ、それとも口開けてる深いのが好み?」
「違う」なんて否定の言葉を言う前に、強引に塞がれた唇。
腰に回された手がぐっとあたしを押さえて、抱き寄せて………
深くて甘い苦しいのに、離れたくない………。
「茉璃……べーって舌出せる?ん、いい子……」
俺様な隼世くんにドキドキさせられっぱなしです……。

