メイド服の注文から1ヶ月が経ち、早いことに文化祭!!
教室には、ケーキの甘い匂いが……。
そんなあたしは、ふりふりでかなり丈の短いピンクのメイド服姿。
恥ずかしい………
廊下を歩けば男の子が振り向いては目を逸らす。
絶対に似合ってなくて、からかわれてる感じですよね……?
とぼとぼ廊下を歩いてると、隼世くんと恭平くんを発見!
「隼世くん!恭平くん!」
「あ~!どこのかわいいメイドさんかと思えば茉璃ちゃんだ!」
「嬉しい……ありがとう」
「すっごいかわいいよ。自信持って」
ニコッと笑いかけてくれる恭平くんに少しドキッとして……。
あたしが照れ隠しで笑うと、ぐいっと隼世くんに腕を引っ張られる。
ど、どこ行くの!?
「どうしたの?隼世くん…!」
「いいから着いて来いって」
「お、怒ってる」
「怒ってねぇよ?」
「ちょっと不機嫌?」
前を歩く隼世くんは小さく頷いた。