玲菜に会えて話せたことが嬉しくて、スキップ気味に階段を降りて玄関に向かう。


一人の帰りがこんなに楽しいなんて♪


靴を履きかえていると、玄関の前に集合してるサッカー部の皆さん。


うぅ~………帰りにくいです。



そっと玄関を出ると、偶然璃玖とパチッと目が合った。


「お姉ちゃーん♪今帰りなの?」

「うん。そうだよ。璃玖はこれから……何するの?」

「学校の周りをひたすらぐるぐる走る!俺、意外と速いんだよっ!ねぇ~スズちゃん」

「あっ、うん!璃玖くんは速いねっ。璃玖くんのお姉さんこんにちは!」

「こんにちは~鈴夏ちゃん!」


キレイな黒髪のショートカットを揺らして、あたしに丁寧に挨拶。


なんてかわいい女の子なんですか!!


璃玖もかなりなついてるみたいだし、相当いい子!



「どうして鈴夏ちゃんがサッカー部に?」

「璃玖くんにマネージャーを頼まれたんです!それで……やってみよっかなぁって」

「璃玖に無理強いされたんじゃないよね!?大丈夫?」

「何言ってんのお姉ちゃん!俺はただ、スズちゃんに側にいてほしいから。ねぇ~♪」


鈴夏ちゃんはこくこくと何度も恥ずかしそうに頷いた。


かわいすぎですっ!


同じ女から見ても小動物のような癒しが!