呆然と立ち尽くすあたしを見て、意地悪っぽく笑った。


余裕な隼世くんってやっぱり大人………。



「何いじけてんの?キスされたら喜べ」

「むぅ~………俺様発言反対!」

「まだ、いじけるんならもっとエロいのするけど?」

「え、え……は、隼世くん嫌いです!平気でそうゆうこと言う……」

「あっそ。じゃ!俺は先に教室行くかなー」


あたしを置いてく背中。


もう隼世くんなんて知らない!


でも……ほんとにあたしを置いてっちゃう!?


それはそれで嫌!!


あたしは走って隼世くんの背中を追いかけて腕にしがみついた。



「待ってよ~……あたしも行きます!」

「俺のこと嫌なんじゃねぇの?」


試してるように笑うんだから。


「す、好き!好きだもん!」

「よく言えました!」

「隼世くんはあたしのこと…?」

「言わなくても分かるだろ」


あ……目逸らしました。


不器用さんは、なかなか直球で好きと言ってくれません!