部活が終わってジャージに着替え終わると、部室の外には璃玖が待ってた。
「隼世先輩……。いきなりすいません」
「別にいいよ。大丈夫」
やっぱりこの上目遣いかわいい……。
俺だけじゃなくて、サッカー部の間でも璃玖はかわいいって噂あるし!
二人で部活棟にあるミーティングルームに入って椅子に座った。
なんだ、この重たい空気!?
「隼世先輩に単刀直入に聞きます」
「うん、何?」
「ある女の子を見てるとドキドキするんですが、どうしてでしょう?」
「それはー……アレじゃね?好きなんじゃないの?」
そんな内容か。
俺の言葉に対して、璃玖は顔を真っ赤にして下を向く。
やっとお姉ちゃん以外のヤツのこと好きになったのか!
「はぁ~………どうしよう……。俺、その子のこと好き過ぎて……もう…ヤバイです……」
「お、落ち着けって!なんか接点とかねぇの!?」
このへこみよう何!?
机に突っ伏して項垂れてる璃玖は、普段とは大違い。

