俺様不器用男子の甘い愛情




【隼世side】



「隼世先輩。今日の部活終わりに話したいことあるんですけど、いいですか?」



部活が始まる前に、いきなり璃玖に言われてたこと。


さては茉璃のことだな?


弟としてお姉ちゃんとの交際は反対だー!とか言ってくるんだろ~?


最近の璃玖は、練習中もかなり俺と距離置いてたし!


知ってんだよ、そんなことくらい。


とは言っても練習中は璃玖の話の内容で頭がいっぱい。


「隼世~。どしたの?」

「恭平……何が?」

「何って……ボールパスしても無視するし、攻撃に全然繋がないし……」

「考え事。サッカーの余裕なかった」

「インハイ近いんだから、気合い入れないとレギュラー落ちるぞっ!」



インハイ……インターハイのレギュラー選出は近い。


はぁ~………溜まった考え事がどんどん俺の頭を支配する。


茉璃に癒してほしいなぁ~…………


なんて。