隼世くんのこと大好きです。
もちろん、あたしは家族として璃玖のことが大好き。
その違いを璃玖にも気付いてほしいなって思ったり……。
「お姉ちゃーん!これからどこ行くの~?」
「璃玖!自販機行くけど……。ここ2年生の階でしょ?どうしているの?」
「お姉ちゃんに会いたかったから。…じゃダメ?」
ぱっちりとした瞳を数回瞬きして、小首を傾げる。
昼休みくらいクラスの友達と過ごせばいいのに、あたしの教室に来るなんて……。
中学の時よりシスコン悪化中です。
「あれー?璃玖じゃん。何してんの?」
「これは隼世先輩!こんにちは。お姉ちゃんに会いに来てたんです」
あたしの肩に手を回してぐいっと引き寄せる隼世くん。
うっ……り、璃玖の顔が曇った!!
不機嫌!
「俺ら今から自販行くから。また部活でな」
「そうですか。それなら、俺も一緒に行っていい?お姉ちゃん!」
「え、えっと~………また今度行こっか!」
「そっ、また今度!1年なんだから教室で友達作ってろ」
控えめに断ったよ?
でも、隼世くんが対抗するんだから……!

