闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる


(これはなるべく使いたくないんだがな。)


とクローゼットの中から黒光りの塊を手に取ってみた。


それは拳銃だった。


(訓練はしてきたがまさかここで使うなんてな。ちょっと手入れしておくか。)


手入れをしてから最後にジャケットを羽織り


「翠玉。待ってろよ。」


―――トントン


「翔。開けるぞ。」


戸を開けると翔は自前のライフルを手入れしていた。


「ああ。もうそんな時間か。」


と言って素早く組み立て始めた。