闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる



あの時憐がその女性首筋に牙を立てる寸前に言ったんだ。


『好きだ。』


やっぱり私の居場所なんてどこにもないんだ。


ここへ居てはダメなんだ。


(そうだよ。元々の目的はあいつの本拠地へ出向くこと。ただあそこへ行くこと、もうそれは達成したんだ。だからもう家に帰っていいよね。)


そう言えば七彩置いてきちゃった。


まぁ後で自分で帰ってくるでしょ。


靴は……………まぁいっか。


私は黒猫に姿を変えて走り続けた。