【完】ズルい瞳[短編]




今もグッスリと眠るあおいを、俺が普段使っているベッドへゆっくりと下ろすも




「………!」




その無防備過ぎる寝顔に




思わず頭を抱えてしまう俺。






ちくしょう、可愛いな。




親父達さえいなきゃ、今頃……。




あらぬ想像が俺の頭を駆け巡っていったが




それを慌てて振り払う。





「………あおい」





なぁ。




お前がまだ知らない、いろんなこと。




俺がゆっくり教えていってやるからな?





そっと、あおいの髪を撫でる。





「さてと……」




後ろ髪はガンガン引かれるが




これ以上ここにいるのは




いろんな意味で危険だ。





あおいの身体にブランケットを掛け、そして俺は




ゆっくりこの部屋を退散した。













そして、あとからわかったことだが。




あおいは、ジュースと間違えて酒を飲んで潰れたらしい。




それは、アイツが寝ていた傍らに




カシスオレンジが入った紙コップを発見したことで判明。




奴は、相当おっちょこちょいだが




未成年の読者の皆は




“お酒は二十歳を越えてから”だぞ?







城崎 蒼の事情 Fin