【完】ズルい瞳[短編]




見れば、俺の足元でうずくまり




まるで仔猫のような体勢でスヤスヤと眠る、あおい。




「…………」




コイツもいろいろ考え過ぎて疲れてたんだろな。




俺から卒業するとか……今、考えても恐ろしいことを。




「俺ちょっと、あおいをベッドに運んでくるわ」




こんな騒がしい場所では、ゆっくり休むことも出来ないだろうし。




ゆっくりあおいを抱き抱える。




「蒼くんっ!あおいの寝込みを襲ったらタダじゃおかないわよ!?」




「あぁ!結婚するまでは清い交際でなければ許さんからな」




あおいの両親は2人揃って、俺の行動に目を光らせ監視しているよう。




「って、両家の親の前でそもそもそんな気も起きねぇし」




だからそう、とりあえず宣言しておく。













寝室に入った瞬間から




その宣言は見事に打ち砕かれるのだけど、な。