【完】ズルい瞳[短編]




静まり返る空間と




蒼ちゃんから漂ってくる例えようのない威圧感に




私の心は押し潰されそうになる。




だけど、どうしてこんな状況になってしまっているのか




今もって解らない。




「あ、あの……蒼ち……」




「それで?お前が納得するまでって一体いつだよ?」




「え……」




気付けば蒼ちゃんは私の目の前にいて




今まで見たこともないような……強く鋭い瞳で私を見つめていた。




「悪いが……俺、これ以上待ってなんかやれねぇんだけど」




「…………」




蒼ちゃんの言ってる言葉の意味、わかんないよ。




ワケがわからず、ただただ蒼ちゃんを見つめるだけの私。




「俺から卒業だって?ばーか、んなもん俺が許すワケねぇだろ」




「そ……蒼ちゃん」




すると、そのまま私の身体はゆっくりと蒼ちゃんに抱きしめられた。












「俺がこの1年、どんな思いで我慢したと思ってるんだよ」