「…………」
「…………」
「あ……ゴメン!意味不明だよね」
怪訝な瞳で私を見つめる蒼ちゃんに、慌てて補足事項を付け足す。
「私ね、今日の卒業式で気付いたの。いつまでも子供ではいられないって」
「………」
「幼い頃から蒼ちゃんには甘えてばかりいたけど……それじゃあダメだって、大人にならなきゃって思ったの」
「…………」
「蒼ちゃんを追い掛けるばかりではなく、蒼ちゃんの隣に並んでも釣り合うくらい素敵な女性になりたいって。だから……」
「だから?」
「ここで一旦“蒼ちゃん”を卒業して、自分だけの道を歩いていこうと思うの。そして、いつか自分自身納得が出来たら……」
「出来たら?」
「その時、もう一度“蒼ちゃん”に会いに行くから」
「………へぇ」
私の一世一代の決意を
蒼ちゃんは何故か不機嫌そうに聞いていた。

