【完】ズルい瞳[短編]




「し……死んだ」




今日1日だけで、すっかりやつれた蒼ちゃんは




ようやく“休憩”という安息の時間を手に入れて




歴史資料室の机で思いっきりうつ伏していた。




結局、14時からの休憩まで給仕の仕事を与えられなかった私は




比較的、元気です。




「あ!わ、私……何か食べる物でも買ってきましょうか?」




「………は?」




疲れてるであろう蒼ちゃんを気遣って申し出たのに




なぜ睨まれる?私。




「じ、じゃあ買ってきます」




それでも蒼ちゃんの身体が心配な私は、お財布を持って資料室から出ようとする。




だけど




「バカ。行かせねぇよ」




私の手首は蒼ちゃんによって強く掴まれてしまう。




「え?」




「お前のこんな可愛い姿、他の野郎なんかに見せてたまるかよ」




「………っ!?」





そ、蒼ちゃん……それって……。




「お前はウチのエースで且つ切り札だ。そう易々とその姿、曝せないだろ?」




「………」




はぁ……また勘違いするとこだったよ、私。