私達のメイド喫茶は大盛況。
恐らく校内で1位2位を争うであろう売り上げだ。
それもそのはず
「も、もう勘弁してくれ……」
既に瀕死の状態で、どうにかこうにかミネラルウォーターを口にする蒼ちゃん。
この人が今日一番の功労者だ。
「村瀬……お前、何か暇そうだな?」
恨めしそうな瞳で私を見つめてくる蒼ちゃん。
「そ、そうですね。言われてみれば私、全然オモテに出てないです」
そう。もうお昼も半ばというのに
くじ引きで私の名前が挙がったことは
一度たりとも無い。
反対に
「げぇぇ~!?また俺かよ?おっかしいなぁ」
蒼ちゃんのイタズラにより、当たる率がアップした信之介くんは
これで十数回目ともなる給仕へと重い足を引きずり赴いて行った。
しかし
「はぁぁぁー!?またお前かよ!?こっちはあおいちゃん見たさに何回もくじ引きしてんだぞ!?」
「知るかっ!こっちだってなぁ!?予想がハズレて四苦八苦してんだよっ!」
信之介くんの登場で、店内の雰囲気は騒然としているみたい。
「…………」
これって、やっぱり
蒼ちゃんのせい、だよね(笑)

