【完】ズルい瞳[短編]




学校から戻り、軽く昼食を済ませてから




私は美佳との待ち合わせ場所へと急いだ。




「あ!あおい~っ!」




声のした方に視線を向けると、そこにはもう既に信之介くんの姿も。




「ごめんね。お待たせ」




「いいよぉ!今日は私のワガママに付き合ってもらっちゃうんだからさぁ」




見れば……美佳の今日の格好




相当な気合いの入れようだ。




その横では



「あ、あ、あおい姫……超ラブリー」




また変なことを口走っている信之介くん。




「それで?信之介くんのお友達は?」




今日のメインともなる、そして




美佳にとって“運命の人”となるかもしれない人との出会い。




そんな大切な瞬間に立ち合えるなんて




すごく嬉しいな。







そんなことを思っていると




「オーッス!信之介」




夏の日射しにピッタリな笑顔を携えた




爽やかスポーツ青年が手を振り、こちらに颯爽と駆け寄ってくる。




「悪い!電車が少し遅れた」




「気にすんな、俺らも今来たとこだし」




「あ……もしかして美佳さん?よろしく!俺、銀嶺高校の佐々木慎司です」




その姿に




「か、カッコいいかも……」




隣にいた美佳は瞳をハートにさせてたっけ。