エリアルは俺の反応を見て、 肩をすくめて困ったように笑った。 だけど、 「あれ?孝……」 「何だよ」 俺がいらいらしながら振り返ると、 目の前にエリアルの顔があった。ぎゃー! びっくりして尻もちをつくとエリアルは、 「ごめんごめん」 と、軽く謝ってから、勝手に俺のポケットを漁り、 セレナさんから貰ったお守り袋を掴み出した。 「孝、これって……」 「何するんだよ、返せ!」