いや、もしかしなくてもそうだった。 姉さんの話によると、エリアルは空が飛べるらしいから、 わざわざ門を開けて入って行く必要はないだろう。 きっと、適当な位置で下りればいい。 だけど、あいつはそれでも一旦ここまで来た。 そして、目立つ門ではなく、 その横の小さな扉を壊していったのは……。 「俺用、って事……?」 それ以外に理由が見付からなくて、 だけど結局俺はその『抜け穴』から保育園に入った。 ……俺の中で少しだけ、エリアルの株が上がった。