エリアルはどうやら、ぶつかった衝撃で息が詰まったようで、
苦しそうにやっと言った。

「大間違いよ」

セレナは、くつくつと笑った。

「どうして私も吸血鬼なのに吸血鬼を狙うか、
分からなかった?

ちゃんと理由があるのよ……それなりのね」


「知るもんか」