突き放され、否定された。


だからこそ、カチンときた。どう考えても私だって当事者なのに。


なんで邪魔者扱いを受けなければいけないのか。


秋夜さんは確実に私の気持ちを言い当てたのに対し。


秋月くん威嚇するように言ったのだ。



『だ、から!お前は呼ぶな!』



と。秋夜さんに今にも嚙みつくんじゃないかと思うほどの剣幕で。


さっきから秋月くんは一歩ずれてる気がするのはきっと気のせいではない。


呼ぶなって、何を。


さっきから彼は見るなとか呼ぶなとか言ってるけど。


秋夜さんの言う通り、主語がなくて何に対して彼は言っているのか私には分からない。



「意味が分からないって顔してるね。ボクが教えてあげるよ。秋月の考えてることはすぐに分かる」


「秋夜!」



秋月くんが秋夜さんの名前を呼ぶが、それを華麗に無視して言葉を続ける。


チラリと見えた秋月くんの顔が私が叩いたのとは別に赤く染まっている。


秋夜さんが秋月くんの考えが分かると言ったのと同じように秋月くんもこれから秋夜さんが何を言おうとしたのか分かったのだろうか。



「秋月はね」


「やめろ!」


「ボクに嫉妬してるんだよ」


「…え?」



ど、どういうこと…?


私の心情を知ってか秋夜さんは詳しく説明を始めた。