「何それー!真琴はそれでいいわけー!?」



ぐわんぐわんと前後左右に体を揺らされる。


肩に手を起きて、私に詰め寄る京子の顔は本当にいいのかと、険しく歪められている。


風景が前後しているせいで上手く回らない頭を無理やり命令させ、何とか京子の手を肩から外す。


私の行動が信じられないと彼女は言う。



「もう、いいの」



私がそう言えば京子は納得できていない様子だが、静かに黙り込む。



月曜日。


朝は変わらず一人で登校し、変わらず授業を受けた。


いつも通りの日常を放課後まで続け、部活前。


京子と二人、道着へと着替える所で私は京子に話したのだ。


秋月くんにさよならしてきたことを。



詳しいこと。


私が何かに狙われていて、守るために秋月くんは私の傍に居てくれていた。


このことは彼女に心配をかけさせるだけだろうと思い、言わなかったけど。


根本的な一緒に居る理由の違いを感じたことを彼女に話した。


彼は義務感を持って私と居ることが分かった。



それに気付いたから。


そんな理由で一緒に居ても辛いだけだから。


私は離れることを選んだ。


そのことを彼女に話した結果がさっきだ。