キーンコーンカーンコーン



優「あ!チャイム!」


そそくさとみんなのもとを離れ

席につき、用意していた教科書と

ノートを開き出す。




咲「相変わらず真面目」

渚「リスペクト!」

瞳「確かに」



自分たちが出遅れていることに

気づかぬまま のんきに優に感心する3人





茜「・・・。」







人は、


自分を見て欲しい!


私だって頑張ってる!!


という思いを誰かしら抱いて生きている。





その思いが強過ぎると


時に焦りを生み出し、


時に嫉妬を生み出してしまう。







茜はそういったところが強い。


一言で言えばプライドが高い
 




優等生の優には

つい褒め言葉ばかりが飛び出す




そんなときの茜の心を

分かっていたのは、瞳だった。