それからなんとか書類作りに集中して、書類を完成することができた。
｢うわ、7時半過ぎてるし…｣
予想以上に時間がかかってしまい、生徒もほとんど居なくなる時間になっていた。
｢部活とっくに終わってるね｣
確か今日は7時までだったはず。
｢だな。生徒会の人もこんな時間まで居ないだろうし、これは明日提出するか｣
｢そうだね、よし、帰ろー！｣
そう言ってあたしはカバンを持って立った。
｢駅まで送るよ｣
｢えっ、いいよ、悪いし｣
｢心奈一人じゃあぶねぇだろ｣
｢でも、もう遅いし｣
｢俺が心配なの！｣
なぜか照れたように言う侑希。
｢じゃあ、お願いします｣
｢おう｣
あたしが頼むと、嬉しそうに笑う侑希。
こりゃ女の子イチコロだわ。
