「早く帰るぞ、腹へった」

「あっ、うん!」

あたしは急いで部室にカバンを取りに行った。

「おまたせ!」

「おし、行くか」

それから侑希も一緒に3人で途中まで行き、電車に乗った。

「練習試合どうだった?」

「負けた。やっぱ城北はすげぇわ」

城北と言えば、県内からバスケのエリート選手が集まるからな〜。

「宇海、ますます強くなってた」

「ほんと?久しぶりに見たかったな〜、宇海のバスケ」

そんなことをしゃべりながら、2人で家に帰った。

2人で下校するって、なんかカップルみたい。

そんな風に浮かれているあたしは、幸せ者だね。