宇海はバスケが上手いから、大会でもよく目立っていて、侑希も知ってるらしい。
「夏澄乙女〜」
「宇海ちゃんの前ですから〜」
「あっ、玲菜先輩」
宇海を見つけてしゃべりかける玲菜先輩。
「玲菜先輩、まだ龍心先輩のこと好きだよね〜」
3人でモップがけをしていたら、りこが唐突にそう言った。
だって、宇海のところには龍心も居て、
なんとボディタッチしまくり。
見た目とは違って肉食系だな〜。
やっぱ龍心としゃべっているとこ見るのは嫌だな…。
「まあ、振ったのは龍心先輩なんだし、玲菜先輩がまだ好きでもおかしくないか」
「俺はより戻して欲しいな〜
龍心先輩何か家で言ってねぇの?」
侑希がそんなことを聞いてきた。
「いや、玲菜先輩の話出てこないよ?」
「ちぇ〜」
体育館倉庫にモップを閉まいながら、侑希は早く龍心先輩には幸せになってほしいとか訳わかんないことを語り出した。
「侑希、本当に龍心先輩のこと大好きだよね」
「聞いてるこっちが恥ずかしいって」
2人でこそこそしゃべっていても、止まらない侑希。
「て、聞いてる?」
「はいはいはいはい、それなら侑希が龍心先輩幸せにしたら?」
と、呆れて倉庫を出ていくりこ。
「ちょっ、りこ!俺はゲイじゃねぇって!」
「ぷっ、兄をよろしくお願いします」
「心奈まで!ちげぇよ!」