君色のこころ〜1番近くて1番遠い〜



「あっ!」

「何?」

心奈が目を輝かせながら、ある店を指さした。

「バスケ部だし、タオルとリストバンドは!?」

心奈が指さしたのはスポーツ用品店。

俺たちがよく買いに来るスポーツ用品店と同じ系列の店だ。

「あー、それいいな」

「よし、決まり♪」

スポーツ用品店に入って、俺らはタオルとリストバンドを探した。

いろんな種類があって、だいぶ悩んだけど、やっと決めることができた。

「ねえ、龍心!
タオルに名前を刺繍してもらえるんだって!
してもらおうよ!」

張り紙を見て目を輝かせる心奈。

「いいよ、じゃあ、俺レジ行ってくるから、心奈は外で待ってて?」

「はーい♪」