君色のこころ〜1番近くて1番遠い〜


うきうきで電車に乗って、ここから30分ほどかかるショッピングセンターに向かった。

「人多いね〜」

「そりゃ土曜日だしな」

ショッピングセンターは人!人!人!

こりゃ迷子になったら会うの大変だわ。

「心奈、はぐれんなよ?」

「子供じゃないんだから、大丈夫!」

「子供じゃなかったっけ?(笑)」

「もお!」

そんなあたしを見てクスクス笑う龍心は、なんか悔しいけど、可愛かった。

「じゃあまずはプレゼントだよな」

「うん、何にしよう?」

「まずそれだよな」

「うーん…」

心結何が欲しいかな?
前バッシュとか言ってたけどさすがにそんな高い物は買えないしな〜…。

「そこらへんぶらぶら見て考えるか」

「そうだね」

ということで、あたしたちはいろんなお店を適当に物色することにした。