次の日。
いつもより早く起きて、念入りに支度した。
龍心はただ妹と出かけるだけだと思っているんだろうけど、私にとっては好きな人とデートだ。
身支度にもいつも以上に気合が入る。
白のティシャツに水色の爽やか系なカーディガンとショーパンをあわせて、髪はポニーテールにしてみた。
「変じゃないよね?」
鏡の前の自分とにらめっこしていると、
「ここー!そろそろ行くぞー?」
下から龍心が呼ぶ声が聞こえた。
「はーい!」
あたしはカバンを手に持つと、1階に降りた。
「おまたせ!」
龍心は玄関で待っていてくれた。
「おー、じゃあ行くか」
「うん!」
土曜日だったけど、今日はちょうど心結の部活の遠征で、家にはあたしと龍心しかいない。
2人で買い物して、帰ってきたらケーキ作りも手伝ってくれるんだって♪
