「ありゃ、やっちゃったね、お姉ちゃん」
「どうしよう!ケーキとか頼まれてるのに〜!」
ケーキどころか、プレゼントも買ってないよ〜!
「次の休み時間、店に電話して頼んだら?」
「ううん、弟、あたしの手作りケーキ好きだから、毎年それを誕生日ケーキにするって約束してるの〜」
「可愛い弟だね〜」
「うん、本当に可愛いの♪」
「ま、誕生日忘れちゃってたけどね」
「うっ…」
いじわるそうに笑う愛理さま。
事実だから何も言い返せません…。
あぁー!もう!
可愛い弟の誕生日を忘れるなんて、痛恨のミスだ〜!
あたしのバカ!