「この幸せオーラ、辛いわ…」

「心奈はどっか行かないの?」

「お家でゆっくりします」

「何それ、もったいない!」

「日頃の疲れをとるわ」

「おばさんか!」

なんて突っ込まれながら、昼休みを過ごした。

それから昼休み終了を告げる予鈴が鳴り、あたしたちは自分の席に戻った。

でも本当に、予定ないな〜。

と、思ったけど、

「あっ!」

「どうしたの?」

スケジュール帳を見て絶叫したあたしを見つめる愛理。

「明後日弟の誕生日なのに、何も考えてない!」

高校に入ったばかりでばたばたしていたから、心結の誕生日のことすっかり忘れてしまっていた。

って、こんないい訳通じるわけないよね〜。