「おまえら、よく頑張った!
1年生なのに………」

次の日の帰りのホームルーム。

ザキヤマが熱く今日の感想を語っている。

球技大会最終日の今日は、残念ながら男女ともバスケは準々決勝敗退、バレーは準決勝敗退という結果だった。

「なげぇ〜よ」

愛理が隣であくびをしている。

「あっ、愛理今日の打ち上げ行く?」

「あ〜、今日はパス。
彼氏と会うから」

「マジ?残念〜
てかラブラブですね」

「当たり前〜」

「彼氏さん他校?」

「ううん、もう働いてる」

「へ!?」

高校行ってないってこと!?

「今年20歳だからね〜」

「年上!?」

「うん、4つ上」

急に愛理が大人っぽいと思えた。

いや、元々ほかの子より大人っぽい感じはあったんだけど、ますますそう感じた。

「平日は会えないの。仕事忙しいから。金曜日の夜と週末ぐらしいか会えないからね〜」

「大変だね」

「ま、会える時はずっと一緒に居てくれるし」

「ラブラブですね」

「ふふふ、そういう事です」

「ごちそうさまです」

まだまだ愛理について知らないこと、たくさんありそうだ。