心奈side

入学してから、1ヶ月が過ぎようとしていた。

「「球技大会?」」

あたしと侑希は昼休み、ザキヤマに呼び出されて職員室に来た。

どうやら、3週間後に行われる球技大会についてらしい。

「おう、男女ともバスケ、サッカー、そして男子はソフト、女子はバレーの選手登録しなきゃいけねぇーんだけど、1人出れる競技は2つまでだから、うまいこと人数調整してくれ。
二人の人数調整が終わり次第、ホームルームで選手決めるから」

「「はーい」」

と言う感じで、初の学級委員らしい仕事がきた。

「じゃあ、考えますか〜」

「だね〜」

職員室を出て、あたしと侑希は早速決めようと教室に戻っていると、

キーンコーンカーンコーン

「「あっ」」

昼休みの終了を告げるチャイムが鳴った。

「放課後考えますか」

「そうだね。部活は申し訳ないけど遅刻だわ」