動揺しながらも、その日の部活を何とかこなした。

バスケ経験者がどれくらいの実力か見ると言われたから、全力でやった。

「じゃあ、今日はここまで」

「お疲れ様でしたー!!!!!!!!!!!!!!」

片付けをして、部室に戻って着替えて、校門に向かって3人で歩く。

「キツかったぁ〜」

「やっぱハードだね〜」

「でもレギュラー入りたいし、頑張んないとね」

しゃべっていても、考えてしまうのは玲菜先輩のこと。

どうしよう、すっごく不安になってきた…。


「あっ、来た!」

校門を見ると、龍心と啓介先輩が待っていた。

「待っててくれたの?」

「当たり前でしょ〜、どうせ同じ方向だし、女の子だけで歩かせるの心配だし」

笑顔でしゃべる啓介先輩。

「行くぞ。
次逃したら1時間待たなきゃなんねぇーから」

龍心のその一言で、歩き出したあたしたち。

待たせすぎたのかな?

ちょっと不機嫌?