「眠たい…」

「ここちゃん、女の子が大あくびしちゃだめ」

「朝ギリギリまで寝てたくせに」

今日も5人で登校。

何げに仲が良いこの5人。

まあ、周りの女子様の視線が痛い、痛い。

1年のくせになんで龍心と啓介と登校してるわけ?って言う心の声が聞こえてきそう。

龍心と啓介先輩は、イケメンだから中学の時からモテモテ。

そんな二人とこんな風にしゃべる後輩は、あたしたちぐらいだったから、同級生からは羨ましがられ、先輩たちからは睨まれていた(笑)

「そう言えば、担任誰だったの?」

「山崎先生」

「ザキヤマか、いいじゃん、バスケ部顧問だし、おもしろいし」

そんな会話をしながら教室に向かった。

教室に入ってしばらくして、愛理が入ってきた。

「セーフ!」

チャイムがなる一分前だから、猛ダッシュしてきたのだろう、息が上がってる。

「愛理おはよ〜」

「おはよ〜♪」

「今日は遅刻しなかったね♪」

「さすがに昨日あんなけ怒られたからね〜」

「やっぱ、怒られたんだ」

「うん、山崎怒るとマジ怖い!」

「マジか!」

四人でしゃべっていると、ホームルームが始まった。

「えー、今日の昼は部活動説明会があり、今日の放課後から部活動見学期間に入ります。
うちの学校は最低1年間は部活に所属しなければならないので、よく考えて入るように」

さっそく部活見学あるのか〜。

ま、バスケ部以外考えられないから、見学もバスケ部しか行かないけどね。

「愛理何部に入る?」

「あたしは適当に文化部入って幽霊部員やってるよ、めんどくさいし。
中学の時は帰宅部だったし」

「そっか〜」

「心奈は?」

「バスケ部!夏澄もりこもバスケ部だよ」

「似合う!バスケ部って感じする!」

「よく言われる〜♪」

あたしは放課後が待ちきれなかった。

だって、龍心もバスケ部だし♪

久々にバスケをやってる龍心が見られるんだもん♪

早く放課後にならないかな〜♪