心奈side

「そっか、よかったね」

新学期に入った。

今は昼休みで、愛理に龍心とのことを報告した。

自分のことのように喜んでくれる愛理。

「まだみんなには言えないけど、いつか周りに認めてもらえるようになりたいなって思ってる」

「その時はあたしも手伝うよ」

「ありがとう、愛理!心強い!」

「当たり前よ!なんてったって愛理さまが味方すんのよ?」

「何それ、愛理さまって(笑)」

あたしたち二人の笑い声が、夏の屋上に響いた。