龍心side
「こーこ!起きろ〜」
今日もいつものように心奈を起こす。
「ん…りゅう…?」
薄目を開けながら俺の名前を呼ぶ彼女に、朝からドキドキする。
「今日から学校だぞ?」
「あと5分…」
上目遣いでそんなことを言うから、つい許してしまいそうになる。
でももう起きないと電車に間に合わない。
これはあの手を使うか。
「そんなこと言ってると…ここで襲うよ?」
耳元でそう囁くと、
「バカ龍心!」
そう言って飛び起きた。
「おはよ、心奈」
顔を真っ赤にする彼女の頬にキスした。
もっと紅潮する頬。
最近朝はいつもこんな感じ。
「お…はよ…う…」