「あー!斎藤!お前遅刻だぞ!
しかも入学式欠席って!」

「すみません〜、あたし朝どうしても苦手なんすよ〜」

「あとで職員室来いよ」

「はーい!」

「じゃあ、ホームルーム始めるから、席つけ〜」

あたしは自分の席に座り、さっそく斎藤さんに話しかけた。

「あたし折山心奈!心奈って呼んでね♪」

「心奈って言うの?可愛い名前〜♪
あたしは斎藤愛理、愛理でいいよ」

「よろしくね、愛理♪」

「こちらこそ、心奈♪」

ノリもいいし、仲良くなれそう!

ホームルームが終わってから、夏澄とりこにも愛理を紹介した。

そして、愛理は職員室へと行きましたとさ。

「ねえねえ!」

クラスの女の子から話しかけられた。

「折山さんって、もしかして挨拶してた先輩の妹さん?」

出たよ、この質問!来ると思ったよ、この質問!

「そうだよ〜」

なるべく笑顔で対応した。

「いいなぁ〜、あんなイケメンなお兄さん!」

それからは龍心のことで質問攻め。

まあ、龍心関係の話で友達ができるから、ちょっとありがたい気もする。